信じているわけじゃないけど、否定もできない。電話占いに対して、今もそういう距離感でいます。
初めてかけたのは、三十一歳の冬でした。当時つき合っていた人との関係が行き詰まっていて、友人にも相談しづらい内容だったんです。言葉にすると余計にこじれそうで、誰かに話したいけど誰にも話せない。そういう夜が続いていたある日、ふと検索して、気づいたら電話をかけていました。深夜の一時ごろだったと思います。
最初は半信半疑でした。生年月日を伝えて、名前を伝えて、状況を話す。占い師の方は落ち着いた声で、急かすでもなく淡々と聞いてくれました。アドバイスというよりも、ただ話を整理してもらっている感覚に近かった。そのうちに自分でも気づいていなかった本音がぽろっと出てきて、電話口で少し泣いてしまいました。
「あなたは答えを知っています。ただ、認めたくないだけです」
その一言だけ、今でもはっきり覚えています。占いの言葉というより、核心を突かれた感覚でした。
費用は三十分で数千円。高いか安いかは正直微妙なラインでしたが、その夜の私には必要な出費だったとは思っています。翌朝、少しだけ頭が整理されていたのは確かでした。
その後は月に一度とか、何か決断が必要なときにかける程度で、依存しているわけではありません。占いの内容が当たるかどうかよりも、自分の気持ちを整理する場として使っている感じです。
信じているわけじゃない、と最初に書きました。でも、あの夜の一言は本物だったと今も思っています。
